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※ ストーリーについては深く触れませんが、映画をまだ見ていない人は読まないほうがよいかもしれません(^^; 土曜日に、やっと小説「終戦のローレライ(Ⅰ~Ⅳ)」を読み終えたので、映画「ローレライ」を観に行ってきた。知っての通り、小説「終戦のローレライ」は映画「ローレライ」の原作である。 なんていうか…観なきゃよかった(^^; 映画館まで足を運んでおきながら、途中で席を立とうと思わせた映画はこれが初めてです。 もちろん小説のほうは大変に面白くて、大満足の読了感を持っています。 しかしながら、その小説が仔細に描写をしていたがゆえに、余計に映画に対して期待を抱いてしまっていたのでしょうね。 「潜水艦映画はヒットする」と昔から言われてきていますが、どうにも駄作な感じを受けました。 以前に観た映画「U-571」は面白かったし、小学生の頃に見た映画「Uボート(Das Boot)」にいたっては話はシンプルながら、潜水艦内の様子や人間模様が大変に面白かった。 「ローレライ」に登場する<伊507>も深深度潜航をするのだけど、深深度潜航時の水圧でボルト類がはじけ飛んで計器類を割る場面は一度もなかった(そういう期待をしてたんす)。圧潰のリスクを背負いながらも魚雷を避けるために可潜深度を超えてなお潜りつづける…ような緊張感を求めていたのだな。 潜水艦の操艦にしてもまったく面白みがなかった。小説では潜航角を変えつつ魚雷を発射したり、曳航する回天(人間魚雷)を敵艦にぶち当てたり、ローレライがあるからこその操艦が面白かったんだけど…。そういうい意味でも、期待はずれでした。 でも一番残念だったのは潜水艦も水上艦も全てCGだったこと。それも映画「タイタニック」に使われていたような質なら文句はないんだけど、あからさまに「あー、これCGだ」とわかる(パソコンでも描けそうな…といったら失礼かもしれないが(^^;)ようなレベルで失望した。 特にこのCGに幻滅して席を立とうかと思ったのだ。 映画は広島に原爆が投下されるところから始まるが、これは小説における後半。 前半の伊507搭乗員が集められるところ(中田大尉が単身犠牲になりながらも伊507を援護するところ)とか、ナーバル(映画では「N式」と呼ばれていた潜航艇)を回収するところなんかはまったく描かれずに、後半から始まっていた。まぁ140分という限られた時間の中では仕方がないことかもしれない。 その分、映画を観て小説をまだ読んでいない人には、読むことを強く推奨(笑)します。 映画を1としたら、掛け値なしでその10倍のストーリーボリュームがある。 良くも悪くもフジテレビが絡んでいるので、潜水艦映画とはいえ戦闘よりも人間関係のほうに重きを置いているのはわかる。しかし原作がボリュームいっぱいなために、人間関係すら描ききれていなかったように感じる。 映画に出てこなかったフリッツ・S・エブナー少尉(パウラの兄)や、殉死する早川艇長(映画では柳葉敏郎扮する木崎航海長が同様な死を遂げる)もそうだし、田口兵曹長の活躍ぶりなどもみたかったなぁ。 映画では「深海に消えた」となっている伊507の最期も、小説では艦砲射撃に追い立てられていく様が仔細に描かれています。折笠とパウラの乗ったナーバルについても同じく。 それどころか平成の世に生きるパウラが孫たちと旅行するところまで描かれています。 小説を読んでなかったとして、個人的にこの映画を単品で評価してもあまり高くはないポイントになるかなぁ…。
by jun_rx7
| 2005-03-27 21:23
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